2010.05.16 Sunday
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公演、終了しました!
「レストラン・ハイビレッジ」
2008年8月 22日(金) 19:30 〜 23日(土) 14:00 〜 23日(土) 19:00 〜 24日(日) 14:00 〜 @阿佐ヶ谷 シアターシャイン 公演特設サイトはこちら 無事、全公演を終了しました。 ご来場ありがとうございました! 広告
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2010.05.16 Sunday
「スタッフ掲示板」公開!
大変お久しぶりです。heiです。
2008年8月の公演から2年近くが経とうとしていますが、ようやく、ようやく、スタッフ掲示板を公開します。 公開に際し、個人情報や他団体の名前が入っているものは削除・一部編集を行いました。※注1 「素人だけで演劇をやろう!」は、舞台公演までの過程を、実際公演を行うスタッフだけでなく観客の人にも楽しんでほしいというコンセプトで2007年4月から活動していました。 そのため、出来るだけ全ての過程をオープンにしていました。 しかし、公演当日観客へのサプライズも必要、ということで、2007年7月12日、公演まではスタッフ専用で使用し、公演後は公開する「スタッフ掲示板」を設置しました。※注2、※注3 掲示板設置から公演までの期間、スタッフの発言は、参加・脱退の挨拶から脚本選定や脚本改定・公演当日の設営に関して等、多くの話題にわたっています。 スタッフ同士の葛藤もかなりあり、喧々諤々となったこともあります。 そういったこと全ての公開こそが「素人だけで演劇をやろう!」の肝の一つであったと言えるかもしれません。 様々なやり取りを経ての公演だったこと、ぜひご覧いただきたいと思います。 スタッフ掲示板はこちら※注4→http://present-play.nbsp.jp/staffonly/c-board.cgi 2009.09.02 Wednesday
今だから言えること その2
JUGEMテーマ:演劇・舞台 お久しぶりです!何と前回の日記から約1年。 今回は、先日公演から一周年記念(?)ということで、新宿パセラにて公演DVDを観た、というお話です。 「そろそろ一年だし、何かやらない?」というヒューイさんの声掛けと、ななしさんの手配によって実現したDVD鑑賞会&飲み会。 結構直前の告知だったにもかかわらず、8名の元スタッフが集まりました。 集まったのは以下の面子。 高村役:きりり 銀平役:たにひかる ユウジ役:とも 演出補佐:ヒューイ 音響:NA0 舞台美術:ai 受付:帝王 色々:ななし、hei ちなみにともさんは飲み会のみの参加でした。 ずっとななしさんが隠し持っていた公演DVD。 最終公演を皆で突っ込んだり笑ったり、思い出話をしながら観ました。 観る前は、自分たちの演技を今更見るなんて耐えられないかも!!と思っていたのですが、皆でわいわい言いながら観たら、結構面白かったです。 動画サイトzoomeを使って練習風景を撮り、チェックしたりしていた効用もあるかも? 最終回は、4回とも観に来てくださった方が、メイドのユミが歌うシーンでサイリウムを振ったりしていたので、そのサイリウムを折る音が入っていたり、福神漬入りシャンパンの福神漬が本物だったり(他の回は福神漬では無かったのです)。 何より銀平とユウジのラヴシーンがあったり、と。 …公演を観ていない方がこのblogを読んだら、どんな話なんだと思われること請け合いですね…。 ともさんやユミ役のゆりさん、エイコ役のしづくさんは今でも演劇に関わっています。 銀平役のたにくんは、芸人さんを目指しています。 一年経って、改めて、色々やったなぁ、なんて、何だか感慨深いです。 一年を機に、放りっぱなしだった色々を、整理したいなぁ、と思っているところです。 2008.11.13 Thursday
今だから言えること その1
高村役のきりりです。
すっかりblogもごぶさたしております 高村は主役なので、ぼくは主演ってことになります 今回のblogは ぼくが主演に決まった経緯なんかをお伝えします 知っている人も居ると思いますが、ぼくはこの企画において出演希望ではなかったのです それでは、なんでぼくになったかと言うと ↓ ↓ ↓ 未経験者の中でぼくが一番高村演じるのが上手かったから! ウソです。ごめんなさい 大人の事情というか、、、 ぼくが一番適任だったからというか、、、 ぶっちゃけ他にやる人がいなかったのです なんてダメダメなキャスト陣でしょう(笑) いや、こっちに高村がまわってくるって予感はあったのですよ 去年の11月の新宿公園で確定したばかりの脚本を読み合わせた時に 「あれ?高村、、、ぼく?」って感じたのです。 ちなみにこの日ぼくは誰の台詞も読まずに聞いているだけでした。 不思議なこともあるもんですね。 結局 役者側で一番重いところをぼくが引き受ければ主催が制作として少しは動きやすくなると主演を引き受けたとさ 2008.10.09 Thursday
ぷれぜんとぷれい
いやはや、ほったらかした。
結局、なーんもしなかったもんね♪役者については。 初志貫徹ほったらかした。照明あててただけ。 もしも、あたしが、なんか牛耳ってたと勘違いされてるかたがいたら、 お門違いでござんす。。 自分の表現は、自分でやる。 自分の世界は、自分で構築して舞台にできるから。 それだけは、言わせてもらいますよ。 首になりかけたし♪それはそれで、面白かったかもね。 首はいつでもかけてたんだからさ。 んで、業務連絡。 ありがとうございましたの照明の案は、ななしさん発信です。 バックサスがあたしの案です♪ まぁ、おもしろいことを、よくかんがえるわ、彼は♪ さて、 1 ブログを見ると、どうやら、2007年の4/9あたりから発言している。 その頃は、やさしいなあ、オレ(笑) 初顔合わせで、いきなし悪魔になったんだよね。 ごめんね、それからありがとう。 いろんな想いが沢山あつまってて、やっぱりふみにじったり。 良いか、悪いかなんて、立場の問題。 芝居をすきだから、経験者は教育欲が高くって。。。そりゃそうだよね。 自分のすきなものを、好きになって欲しいもん。 そーゆーもの。わかってて、踏みにじった。 まず、ゴメンね。 2 多分、郷土芝居というジャンルがなりたっている[琉球]という場所に、育ったせいか、 芝居は本土の人たちより、身近なんだ。 だから、この企画に対応できたのかもしれないね。 それから、舞台は好きだけど、私は芝居は好きじゃないんだ。 芸術も余興も、違いは無い。 所詮、芝居。 でも、されど芝居。 [いい芝居ってなんだろう?] それは、演出の思い通りに客をコントロールする事なのか? 役者の質が高い事なのか? 様々な意味で感動的なことなのか? いつまでも残ることなのだろうか? 全部間違っていて、全部正しい。 きっと、そうなんだ。 好みの問題。 3 私は、芝居をみての、現実へのフィードバックだけじゃなく、 芝居作りからの現実のフィードバックを望むんだ。 それは、芸術ではないよね。 カウンセリングやら、演劇療法なのかもしれない。 癒しだけじゃなく、つらい現実を受け入れるための ロールプレイなのかもしれない。 ハイヴィレッジの公演は終わったけれど、素人だった役者は、 また、客席に戻ったのだけれども、彼らの人生の芝居は、まだ 続いている。 舞台を作ることは、世界を作ることで、それはひどく 傲慢なのだけれども、それでも、何かの役に優しくたって欲しいんだ。 だって、それぞれが、自分が主人公の舞台を作らなきゃならないんだからさ。 そんな事を考えながら、考えながら、考えながら、また、どこかのブースで、 照明卓のフェイダーをいじろうと思ってます。 詐欺といわれても、泣かれても、鬼、悪魔といわれても、裏切り者といわれても、 どんな賞賛をあびても、三流でも、そんなものはどうでもよくて、 あの狭くて暗いブースに、復帰させてくれて、とにかく、ただ、ありがとう。 元ゆにっとG-cowy 現在[システム13℃]主宰、照明、作家 今井涼次 JUGEMテーマ:演劇・舞台 2008.10.02 Thursday
レストラン・ハイビレッジへようこそ!「ご主人さま☆」
ご主人さま☆
…このセリフを、私はいったい何度言ったことでしょう。 こんにちは。 今回、ユミ役をやらせていただきました、ゆりと申します。 まずはじめに、会場に足を運んでくださった皆様、 本当にありがとうございました。 拙い演技だったとは思いますが、 あんなに満席のなか、ユミという役を演じることができて、本当に光栄です。 今でこそ「ご主人さま☆」とか言えちゃってましたが、 企画に参加する前の私は、本当にユミとはかけ離れた生活をしていました。 休日の朝は父の仕事場・築地市場(ちなみに場内です)へ行き、 魚をいっぱいに積んだターレーを転がしながら父の仕事を手伝ったり、 応援団の団長をやったり…。 学級委員長歴に関しては、もう10年目になりました。 あだ名は「姉御」、体育会系の私がユミをやるなんて、 当時の私にとっては一大決心、 清水の舞台から飛び降りるなんてもんぢゃない! それくらい、勇気のいることでした。 けれど、踏み出してしまえばなんてことはなくて、 だんだんユミと一緒にいることが心地よくなっていきました。 今でも忘れません。 秋葉原のド●キへ、ななしさんheiさんをはじめ、 企画の5人で買い出しに行った日のことを。 買いに行ったもの、それは勿論、 「メイド服」です。 フロア一面、壁から天井から、所狭しと並んでいるメイド服。 あの雰囲気には圧倒されました。 最初、ユミらしさ=ピンク、という主宰の方々のイメージから、 ピンクのメイド服になる予定だったんです。 …しかし色黒の私にはピンクは似合わず。。。(しょんぼり ふと視線をあげると、天井から、黄色のメイド服がぶら下がっていました。 なんか呼ばれたような気分になって、近くまで行ってみると、 それがあの「ドラミメイド」だったんです。 演出サイドが描いているユミらしかったかどうかは、 正直わからないけれど、 実際着てみると、私の中では、一番 「ゆりらしいユミ」になりました。 ユミという180°違うキャラクターを演じる中でも、 私にしかできないユミ、「ゆりらしいユミ」を演じたかった。 その思いが、メイド服を通して実現したのです。 公演終了後、あんなに恥ずかしくて試着室を出ることすらためらっていたメイド姿にも、 いつのまにか馴染んでしまい、 メイド服で外でお客様のお見送りが出来るまでになりました。 「レストラン・ハイビレッジへようこそ!」。 劇中、お客様をお迎えする言葉を発せられるのは、 ユミしかいませんでした。 だからとは言わないけれど、 一人ひとりのお客様(ご主人さま)に、 少しでも幸せな時間を提供したい!! そんな気持ちで、ユミを演じたつもりです。 そのうえ歌って踊る、アイドルタイム! 本当にいい経験をさせていただきました。 こんな機会を下さった企画の皆様には、本当に感謝しています。 手拍子、暖かい笑顔、急造ユミちゃん親衛隊[ななしさん命名]やサイリウム、 本当に全部がうれしかったです!! 現在私は、新しい場所でお芝居を続けています。 稽古をしながら、 今日もユミは、どこかでご主人さまをお待ちしているのでしょうか。 またユミに会いたいな、 そんなことを考えてしまう最近です。 皆様にまた、どこかでお会いできることを本当に楽しみにしております。 本当に、本当に、ありがとうございました。 JUGEMテーマ:演劇・舞台 2008.09.27 Saturday
「アドリブ」禁止!
銀平役のたにひかるです!
いやまずは観に来てくださった方々にお礼を言わせてください。本当にありがとうございました! ホントにね、今回の公演は金曜日・土曜日・日曜日と合わせて四公演っていう、ハタチを迎える前にして筋肉が衰えを見せ始めている僕からすれば、いささかハードな日程だったんですよもう。乗り切れたのはアンケートのちからが本当に大きかったです。 いやもしアンケートが無かったら、最悪二日目の公演「風邪です」つって休んでた可能性あるくらい(無事終わったから言える冗談ですね)。 本当に感謝の言葉が尽きません。 ありがとうございました。 もし、銀平を演じるにあたって一番苦労したのはどこですか?なんて聞かれたら、こう答えようと考えています。 銀平のセリフにだけ「アドリブ」っていうのがあるのは何なの!?(もはや回答ではなくなっているけど) しかもその部分に関して遠まわし遠まわしに「役者陣全体で面白いセリフを考えましょう」的な空気を出してたら、割と直球に「そこは面白いの考えといて」つって突き放されちゃったからビックリ! 初回練習時に面白いアドリブが思いつくわけもなく、適当なセリフを言ってみた時の凍りついたスタッフの表情、僕一生忘れられそうにないです。 そこから毎週毎週、違ったアドリブを考えてみて、時にウケたり、でも時にテイク2を要求されるくらいウケなかったりしながら、徐々にそのシーンに不安が無くなってきたかな?と考えていたら、そこにはこんな落とし穴が。 『アドリブ癖』がついてきたんですよ。そのシーンにとどまらず、全然アドリブ混ぜなくていいシーンにまで。 要は、たまーにアドリブがウケたりするもんだから味をしめちゃって。おおっこれは良いぞ、なんつって。でも流石に本番直前には釘をさされました。 「アドリブ禁止!」って。 了解して僕は台本の通り、一字一句間違えんぞっていう気持ちを心に秘めて、一回目の公演を迎えて、まあ完璧なセリフまわしが出来たとはいえないまでも、少なくともアドリブは混ぜずに終えることができた、と思っていたら。 「アドリブ禁止つったじゃん!」って。 え、ええーーっ!? やってないよ俺!!! 他の人に裏をとってみたら「アドリブ?あったあった」って。 愕然としました。思っていたよりも、アドリブは私の身体を蝕んでいたらしいです。まさか意識していない言葉が口から飛び出しているとは。もう私の身体が完全にアドリブに乗っ取られてしまうのも時間の問題かも知れません。 もう二回目の公演なんか、続けられるわけがない!と、思っていました(少し誇張した表現が含まれています) だから、アンケートには本当に助けられたんです。長々と書いていますが、言いたかったのはそれだけで。 アンケートに『ユウジがスプーンを落としちゃった後の、銀平のアドリブ(ですよね?)が面白かったです』って書いてあったから、毎公演ちょっとずつアドリブを混ぜてみては演出家に「お前ちょっと裏に来い」なんて言われたりしました(別に皆さんを恨んではないです)。 書きたい事はまだまだ山のようにありますが、長ったらしく書きすぎたので、さすがにこの辺で。 それでは、僕からのブログの更新はコレが最後になると思うので。 スタッフの皆様、 企画に携わってくださった皆様、 公演を観に来てくださった皆様、 観に行けなかったけど応援をしてくださった皆様、 影で支えてくれていた皆様、 自分にはちょっと思い付かないけど、他にもお世話になった方々がいるかも知れません。とにかく、皆様。 おつかれさまでした! JUGEMテーマ:演劇・舞台 2008.09.19 Friday
はじまりも終わりも「客席」から
9月8日の日記でも触れられている通り、演出に関して私も色々意見を言いました。
取り入れられたり却下されたり。 その中でも私がこだわっていたのが、芝居の最初を客席から始めることと、最後を客席で終わること。 芝居の最初を客席から始める、というアイディアの「元」は、ななしさんが考えたものです。 まぁ、よくある演出と言えばそうなんですが。 脚本を決める時には既に「この脚本でやりたいことがある」と言っていました。 それが「客席で携帯電話を鳴らしてお芝居を始めること」。 公演前のお願い事で「携帯電話など音の出る機器の電源はお切りください」って言うじゃないですか。 この「お願い事」は今回の公演でも言ったんですけどね。 その直後、携帯電話が鳴ったら、皆びっくりするかな、って。 しかもそれが芝居につながってたら面白いかな、って。 そんなアイディアをもっていたんですね。 レストラン・ハイビレッジのオーナー高村が、鳴っている携帯電話を手に、暗い客席を舞台に向かって移動し、舞台に立ったところでライトが当たる。 で、それを受けて私がやってみたかったことが、客席から始まるなら客席に終わる、というかたち。 普通、お芝居が終わって、礼をした後、舞台の上の人たちはすそに向かっていなくなりますよね。 それを、舞台から客席に降りて終わる。 そうすることで、今まで客席側にいた私たちが舞台に上がり、公演の間舞台に立ってはいたけどまた客席に…という図式を作りたかったんです。 さらにその意図を伝えるために、ひろせさんのアイディアで、「本日は、ありがとうございました!」という挨拶の後は、舞台と客席を同じ明るさの照明にしたりもしました。 客席にいる人たちと何ら変わりない私たちが舞台に立つ。 観客の人たちも、いつでも舞台に立てるし、舞台に立つ側も普段は観客側。 そんな、この企画ならではの図式、伝われば嬉しいな…なんて思っていましたが、感じ取って感想で伝えてくれた方もいました。 実際伝わると、嬉しいですよね、こういうの! JUGEMテーマ:演劇・舞台 2008.09.18 Thursday
舞台ができるまで〜「最終公演での相違点」編
前回の「公演中の変更点」編に収まらなかった、最終日の公演です。
よく、最終公演だけ他の公演だけ違うことをやるとか、アドリブが増えるとか、そういうことをする劇団があるのは、知っていたし、実際に自分で観たこともあったんですが、今回の公演ではそこまでする余裕はないだろう、なんていう話をしていました。 事実、少なくともぼくは一切そういう仕込みはしていません。…多分。 それでも、公演終了後の記事にもあるように、 招き猫の目が光ったり、仏像に後光が差したり(どっちも怖いよ!)、 「ユウジと銀平が、ユウジの告白シーンを再現するシーン」で勢い余って本当にキスしてしまったり。 そのしばらく後の銀平のアドリブ台詞 「何か大切なものを失った気がする」 は、一部のスタッフの間でちょっとした流行り言葉になりました。 かくいうぼくも使いましたよ。…打ち上げの席で、ユウジに奪われて…。 そうそう、道具に関してはもうひとつ。ラストシーンに出てくる福神漬け入りシャンパンも違っていました。 最終公演以前は、あれはドライチェリー入りのジンジャーエールだったんです。 当初、「最終公演だけ本物のシャンパンにしちゃおうか!」という案も出ていたんですが、出演者の中にお酒が飲めない(体質的に&法律的に)人がいて、廃案になりました。 そんなわけで何の変更予定もなく、最終公演も大詰め。黒田の手からシャンパンが配られます。 …うん? 何かいつもと違う…? いつもはジンジャーエールの臭いしかしないのに、今日は酸っぱい臭いが…わ、これ、本物の福神漬けじゃないか!! これは完全に小道具スタッフのサプライズ。この日の福神漬けシャンパンに対する反応に関しては、より真に迫った演技が見られたんじゃないかと思います。 …いやあ、ちょっと厳しい臭いでしたけどね…。 最終公演は、舞台上だけでなくて、舞台の外も少し変わっていました。 入口にあったどーんと大きいお花(…あれはまぁぼくの親がくれたものなんですが…)。 舞台上でお芝居が進行している間に、その宛名書きを レストラン・ハイビレッジ 高村幸一様へ 合我茂不動産 合我茂雄蔵 と書き換えました。帰り際、気付いた人もそれなりにいてくれたみたいです。 そしてもうひとつは、客席。 劇の序盤にユミのライヴシーンがあるんです。音楽も流れて、照明もライヴっぽいものになって、舞台の中央でユミがダンスをしながら歌います。 そういえばこのシーンも、二回目の公演以降、舞台上のユミも口パクではなくて歌うようにしてみました。完全な生歌だと伴奏に負けてしまうので、録音と生歌のダブルです。 そんなライヴシーンを外から盛り上げてくれたのが、急造ユミちゃん親衛隊の方々。「レストラン・ハイビレッジへようこそ!」を熱唱するユミを、ペンライトを振って応援してくれました。 ちなみにこれは、毎回来てくれていたスタッフの友人たち。公演前に、ユミの衣装に合わせた黄色のサイリューム(使い捨ての発光材)を探してきてくれたそうです。すごいなあ。 これにはユミ役のゆりさんも、「人生に二度はない経験」と喜んでいました。 振り返ってみれば、「余裕はないだろう」なんて言っていた割に、意外と色々なことを仕込んでいたようです。 色んな人がちょっとずつ持ってた余裕を足したら、こんな感じになったのかな? いや、本当に余裕があったのか、余裕はないけどテンションだけは上がっちゃってたのかは分かりませんけど…。 JUGEMテーマ:演劇・舞台 2008.09.12 Friday
舞台ができるまで〜「公演中の変更点」編
今日の話題は、初回の公演が終わった後のお話です。
え? それじゃあもう舞台ができあがっちゃってるじゃないかって? いえいえ、舞台というのは公演が始まっても日々変化していくものなのです。そこが映画と違うところなんですよ…なんて訳知り顔でいうようなことではなくて、当然「未完成」だから変わっていくんです。 実際にお客さんの反応を見てみたり、アンケートだったり直接本人からだったりから感想を聞いてみたりすると、今まで気付いていなかったことに気付かされたりすることがたくさんありました。 例えば、「ホームページ作りに」ということでサキエが打っているノートパソコン。あのパソコンは電源が入っていないので、画面も暗いままでした。 初日の公演の後、観に来てくれた友人たちの飲み会に顔だけ出すと、伝えてくれた感想の中に、ノートパソコンの話がありました。 「電源ついてないのが気になっちゃってさー」 「あー、気になった気になった」 ほう、そういうものですか。後から見たら、アンケートにも書いてありましたから、それなりに気になるポイントだったんでしょう。 お芝居を観ている時って、コップに水が入っていないとか、花が造花だとか、そういうのってあんまり気にしなかったりするじゃないですか。だからパソコンの画面も、あんまり気にしていなかったんです。 でもそうか、気になるなら…と、さっそくその場でお願いして、パソコン画面をそのままカラープリントしてもらいました。 こうして、土曜日の昼の公演からは、それがパソコン画面に貼られて、より作業中っぽい画面のノートパソコンが使われたわけです。 気付かされたのは道具だけじゃありません。 実際にお客さんの前でやってみると、ちょっと予想外のところで笑いが起こったりするんです。 練習中って、シーンを断片的に切り取っていたり、何度も同じシーンを繰り返していたりするので気付かなかったり忘れてしまったりするんですが、「そういえばここ、面白いシーンだったんだな」というのがあるんですね。 例えば、合我茂(父)がアイスレモンコーヒーにガムシロップを入れるシーン。 まずアイスレモンコーヒーを飲んで渋い顔をして、 ガムシロをひとつ入れて飲んでまた渋い顔をして、 さらにもうひとつ入れて飲んでようやっとちょっといい顔をする。 このシーン、練習中は本当に何でもないシーンだったんですよ。むしろ舞台上には合我茂(父)が一人だけで、しかも無言。ガムシロップを入れるのは一個だけでも良いかと思っていたくらいでした。 ところが初日の公演のこのシーンで、ガムシロップをひとつ入れると、客席から笑い声が。 …おぉそうか、そういえばここ、面白いシーンだったんだ! それならばと脚本通り、ふたつめのガムシロップをあけると、より大きな笑い声。ぼくは調子に乗って、都合三つのガムシロップを入れたコーヒーを飲むことになりました。 このシーン、反応の大小はあれ比較的受けが良かったので、全ての公演でガムシロは三つ投入されています。 同様に、桜色グラタンを食べるシーンも、グラタンがよりお客さんに見えるようにと、グラスを置く位置を変えたり、持ち上げる高さを変えてみたり、グラタンの具を大きめに用意してもらったり、細かい修正が入っています。 笑いのシーンだけではなくて、「サキエがあまりに怒りっぱなしに見える」というのもありました。 中盤のシーンでサキエは大爆発するので、ずっと怒っているよりも最初は怒っているそぶりを見せない方がいいだろうというのもあって、じゃあ何がそんなに怒っている風なのか、と考えました。 …うーん…サキエって、最初の方、別に怒ってなんて…あぁ! 分かった! ツッコミだ! サキエはいわゆるツッコミ役なので、いくつかそういうシーンがあります。そのツッコミ方が、怒りのツッコミになってしまっていたんですね。 「怒るというより、やや呆れた感じで」なんていう風に変えていたんですが、どれだけ「ずっと怒っている」感が減らせたのかはちょっと分かりません。 …ぼくとしては結構変わってたと思うんだけど…。 そんな細かい変更は、結構色んなところにちりばめられていました。 ものによっては、練習の時と変えて。 ものによっては、練習の時の動きに戻して。 もう内容は覚えてなかったりしますね …それでも銀平なんて、毎回毎回違うことをしてくれるんですよね…。しかも本人の自覚なしに。 いや、ある意味、それだけ銀平になりきってたってことかもしれませんけどね。 JUGEMテーマ:演劇・舞台 2008.09.09 Tuesday
舞台ができるまで〜「デモンストレーション」編
さて、話は公演当日編に戻ります。
今回の公演にご来場いただいた方の中で、開演の30分以上前に劇場にいらした方はご覧いただけたと思うんですが、開演40分間から10分間、出演者陣が舞台に上がって、簡単なデモンストレーションを行いました。 早くから来てくれた人たちの暇を紛らわす…という発想からスタートしたことなんですが、良く考えたら、出演者のほとんどは、今まで人前に立って何かをしたことがないということに気が付きました。 人前に立つ。気にならない人は全く気にならないようですが、これは結構大きなプレッシャーになる人もいるはずです。 お芝居が始まって、自分の出番が来て舞台に上がったその瞬間、生まれて初めて、満員の客席に散らばるお客さんの視線を一気に受ける…うん、頭が真っ白になってもおかしくありません。 「それよりお芝居に集中した方が良いんじゃないか」という意見も出ていましたが、今回は「お客さんの前に立つことに慣れる」という方を取りました。 ただそこで、事前練習が必要なレベルのとても凝ったことをするよりは、お芝居の練習をした方が良いということで、凝ったことはしない、という方針です。 個人的な話になってしまいますが、公演を通して一番緊張したのは、このデモンストレーションの出番を待っている時です。 まず、舞台に出るまで何人くらいの人がいるか分からない。 そして、段取りがほっとんど決まっていない。 そう、そうなんです。一応、「早口言葉的なことをやろう」ということだけは決まっていたんですが、段取りはなし。「早口言葉」というキーワードだけをたよりに、10分間、進行をさせなくてはなりません。 …いや、まぁ段取りがないのが悪いといえばそれまでなんですが、あまりきっちり段取りをつけても、今度は出演者の負担になってしまいます。 そんなわけで、大筋は同じながら、毎回ちょっとずつ違った10分間のデモンストレーション。 やった時とやらなかった時の比較ができないので分かりませんが、ある程度、出番の前にお客さんの視線に慣れることはできたんじゃないかと思います。 …まぁ二度目以降になると、本番前になっても「やべぇ緊張しない」って声が聞こえてきたりしましたけどね…。 JUGEMテーマ:演劇・舞台
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